非常に忙しい毎日を過ごす裁判官

裁判官と一口に言っても、刑事事件を主に担当する人、民事を扱う裁判官、少年事件などの家裁にいる人と、担当するところによって扱う業務の内容が異なります。しかし、共通して言えるのは、どの裁判官も非常に忙しい毎日を送っているということです。世界的に見ても、日本の裁判官の数は事件数と比べて非常に少ないという統計があり、それだけ一人当たりの作業量が多くなります。一つの事件だけでも、相当な量の資料を読む必要があります。そして、常に複数の事件や案件を同時に抱えていて、しなければならないことが山のようにあるのです。

こうしたことから、公務員といえども定時で毎日帰れるということはほとんどなく、残業をすることも多くなります。しかも、調査資料などを家に持ち帰って読んで判決を考えることも多く、自宅で仕事を続けるというのも珍しくありません。

刑事事件を扱う裁判官の一日とは?

刑事事件の数は、地方によってだいぶ異なり、場合によっては民事よりもかなり少ない傾向にあります。それでも、捜査資料は一件だけでも山のようにありますし、審理時間が長くなるため判決を出すまでにはかなりの時間がかかります。

朝9時ころに出勤して、まずデスクに用意されている書類を読みつつ、一日の公判などの予定をチェックします。午前中に2件程度の事件の公判を行います。午後は、他の事件に関係する資料を読んだり、書記官と詳細について話し合ったりします。さらに、事件についての証人尋問が途中行われたり、判決を決めるための検討の時間を取ったりします。こうしているうちに夜になりますので、書類をまとめますが、終わらない仕事については書類を家に持ち帰り検討を続けることになります。

民事を担当する裁判官の場合

民事事件を担当する裁判官は、だいたい週に3日くらいの量で法廷で審理を行うことが多い傾向にあります。単独法廷もありますが、3人の裁判官で行う合議もあり、法廷を開く前に担当する裁判官同士で話し合いをする機会を設けることになります。単独法廷の場合は、1日あたり5件から8件程度の審理を行うことが多く、午前中に資料を読み、同時に時間に合わせて法廷に向かいます。午後にも同様に資料の確認と法廷という予定が進行し、夕方になって書類の整理や審理の検討を行うことになります。合議を行う日であれば、この合間に裁判官同士での話し合いが入ります。刑事と同じように、家に持ち帰っての仕事もありハードワークとなります。