「法の番人」とも呼ばれる司法の重要な役割を担う裁判官

裁判官は、「法の番人」とも呼ばれることがあり、司法を担い国内の治安と秩序を守るために非常に重要な働きをします。裁判官は、刑事裁判において検察官が提出する証拠と陳述、そして弁護士が提出する証拠を突き合わせます。また、被疑者本人そして証人の証言を聞いて、事件の真相がどのようなものだったのか、被疑者の動機や状況はどうだったのかを判断します。その上で、法律に基づいて刑罰を決めたり、場合によっては無罪と判断したりすることになります。

民事裁判においては、係争に関係する当事者の言い分を聞き、すべての状況資料を確認した上で公平かつ法律に照らして正しい判断を下すことになります。刑事、民事どちらの裁判であっても、裁判官が下す判決というのは非常に重みがあります。その事件や係争だけの問題ではなく、その後も判例として使われることになりますので、毎回の判決の重要性を意識しながら検討することになります。

捜査令状を発行するという役目もある裁判所

裁判官は、被疑者を捕まえた後に裁判になった時だけ必要とされる存在ではありません。事件の捜査そのものにも関わっているのです。というのも、警察が自宅や本人を強制捜査する場合、捜査令状がないと権限を利用することはできません。これは犯人と思われる人物であっても、基本的人権というものがあり、それは確実に守られなければならないからです。そこで、捜査令状を発行するのは裁判所と決まっており、明らかで妥当な理由があって強制捜査をするということを、警察は裁判所に通知した上で申請を行います。裁判官はその妥当性について検討した上で捜査令状を発行することになります。

家事事件や少年審判など裁判官が扱う範囲は広い

裁判官の働きというと、刑事事件で弁護士と検察官が出てくる裁判所での様子がクローズアップされがちですが、それ以外にもたくさんの仕事があります。たとえば家事事件というものがあります。離婚などの事案がその代表で、問題の当事者同士が集まって証拠を提出し陳述を行った上で、裁判官が審判を下します。これは何かしらの刑罰を与えるという類のものではなく、トラブル解決の手段としてなされるものです。他にも、未成年の少年が犯した行為についての審判を行う少年審判もあります。やはり罰を与えるという観点ではなく、あくまで少年の更生をメインにして考えるという点で、一般の刑事事件とは異なります。